危険といわれているダイオキシンで人が死んだためしがない

ダイオキシンは有害物質ということで認識されていますが、実際に人が死んだことがあるのかという点も注視しなければならないでしょう。

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危険といわれているダイオキシンで人が死んだためしがない

ダイオキシンとは


誰もが「ダイオキシン」という言葉は知っていると思います。それでもその内容となると詳しくは認識していない場合が多いようです。


ダイオキシンは、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン (PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF)、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル (DL-PCB) の総称なので実際には「ダイオキシン類」と呼ばれています。


これは塩素で置換された2つのベンゼン環という共通の構造を持っていてどれも類似した毒性を示します。


ベンゼンは「分子式C6H6」を持つ最も単純な芳香族炭化水素のことで、石油化学工業に代表される化学工業において基礎的な物質として溶剤や自動車の燃料などに利用されています。


ダイオキシン類の生成ですが、塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、意図しない副合成物として生まれます。ダイオキシン類の中で最も毒性が高いのは「2,3,7,8-TCDD」で、これはIARCにより「人に対する発がん性がある」と評価され、実際にマウスでの動物実験でも催奇性が確認されています。


こうした定義に当てはまる化学物質の異性体は合計419あるのですが、そのうち31に顕著な毒性があるとされています。しかし、ダイオキシン類という言葉の範囲は実際には一定のものではなく、WHO でも1998年5月まではDL-PCBをダイオキシン類に加えていませんでした。


従って、ダイオキシン類という言葉だけにとどまらず、類似の毒性を示すこれら全てを総合して論議されることが多くなっています。


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